精密ピン・シャフトのVA/VEのポイントについて解説

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精密シャフト・ピンのVA・VE設計

精密ピン・シャフト部品におけるVAVE設計とは

通常、新しい製品を作るためのコストは、あらかじめその製品設計の企画段階で決められています。
従って製品はそのコストの中で設計されなければなりません。そのためには設計者は加工についての知識を持ち、もっとも適した設計をする必要があります。

例えばある機能を実現する設計案は普通何通りか考えられますが、その中の1つの案では部品の寸法を±1μmに抑えなければならない、設計案Aがあったとします。現状ではこれを実現する加工が難しく、全体のコストに収まりません。

その逆に、部品の寸法を±30μmまでに抑えた設計案Cは、下記の図のように加工コストを抑えられているものの、必要な機能を満たさないため採用することができません。

そのため設計者はコストと機能性の両方の条件を満たす、設計案Bを考える必要がありますが、加工のことを設計者が知っていれば、精度要求と加工コストのバランスを量り、このケースで言えば、最適な設計案Bを選ぶことができます。

このような設計段階からのコストダウンを追及する取組みをVA/VEと呼びますが、これには加工の知識が必要不可欠なのです。

 

精密ピン・シャフト設計における加工方法の選択のイメージ

設計案
精度要求(例) ±1μm ±5μm ±30μm
得られる機能
加工コスト

 

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